カープ床田 因縁DeNA戦で完全復活 7回無失点で新井監督に10勝目プレゼント

 6回、宮崎を併殺に仕留め、笑顔を見せる床田(撮影・田中太一)
 7回無失点で2勝目の床田
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 「広島3-0DeNA」(22日、マツダスタジアム)

 広島・床田寛樹投手(28)が7回5安打無失点の好投。打っては四回に西川龍馬外野手(28)の2号2ランと、同級生コンビの活躍で新井貴浩監督(46)に10勝目をプレゼントした。床田にとってDeNA戦は昨年8月3日(横浜)の五回に打席で右足首を骨折した因縁の相手。好フィールディングもあり、完全復活を印象付けた。

 床田は危なげない投球で7回5安打無失点。チーム打率リーグトップの強力打線を前にしても、まったく動じることなく立ち向かい、2勝目を挙げた。

 三回無死一塁では、大貫のバントを自らの好フィールディングで併殺に仕留めた。六回1死からは佐野、代打・大田に初めて連打を許し、迎えた宮崎の場面。内角145キロで追い込み、最後は低めに逃げる139キロツーシームで、三ゴロ併殺打に打ち取った。

 「きょうはライト方向に伸びていく風だったので、右打者の内はどんどん使っていこうと思って、ホームランはないだろうと思って投げました」

 あとはスイスイ。七回は牧、桑原を連続空振り三振に斬るなど三者凡退。90球と余力を残したところでリリーフ陣にあとを託した。

 無四球とテンポのいい投球が攻撃にもつながった。四回は相手失策などで先制したあと、西川が2ラン。前回登板でも一発で援護してくれた同級生だ。

 「(鈴木)誠也の代わり。僕が投げてるときは誠也が打ってくれてた。龍馬ももうちょっと打って、僕の時に打ってんなと思わせるように打ってほしい」。感謝の思いは軽口に込めた。

 抜群の投球内容を見せても、表情は変わらない。

 「真っすぐはあまりよくなかったんですけど、変化球は全体的にゾーンで勝負できた。もうちょっと真っすぐのスピードを出せればいいかなと思います」

 DeNAは床田にとっては忘れられない相手。昨年8月3日(横浜)の対戦では五回の打席で転倒し右足首を骨折。そのままシーズンを棒に振った。

 「ハマスタじゃなかったんで、まだ時期もそんなに暑くなかったんで、そんなに意識せず普通に勝ちたいなと思って投げてました」

 開幕から4試合連続でデーゲーム登板。朝は苦手と言いながら、前夜は0時半に寝て朝8時に起床。「ただでさえ体力がないんで、寝られるときに寝て疲れをちょっとでも残さないようにしたいです」。つかみどころのない“床田ワールド”。ただ、この男は頼りになる。

 ◆昨年DeNA戦で骨折… 床田は2022年8月3日のDeNA戦(横浜)で先発。五回1死の打席で一塁へ走り出して転倒。広島市内の病院で検査を受け「右足関節骨折」と診断され戦線を離脱した。

 ◆過去5年の広島10勝到達は… 広島が開幕18試合目で10勝到達。過去5年の10勝到達試合数は2018年=16試合、19年=22試合、20年=27試合、21年=20試合、22年=15試合。なお、18年はリーグ最速で到達日は4月17日、最終的にリーグ優勝を飾ったシーズンだった。

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