カープ・大瀬良 5年連続開幕投手で初黒星 村上に被弾も粘りの5回5安打2失点「次につながっていく」

 「ヤクルト4-0広島」(31日、神宮球場)

 なぜだろう。悲壮感のない敗戦。新井監督の船出に初勝利は届けられなかった。5年連続の開幕投手を務めた広島・大瀬良大地投手(31)は、自身開幕戦初黒星を喫した。味方の走塁ミスも出た。零封での完敗…。それでも『よしっ、次だ』と思える一戦。

 どっしりした“柱”がもたらす安心感に他ならない。

 初回。2死二塁から、村上に先制2ランを許した。見逃せばボールというところへ、きっちり制球された変化球ではあったが、見事にすくい上げられての被弾。

 相手が上、などと済ませるつもりはない。「うまく打たれたと言えばそれまで。初回にああいう形で打たれてしまったので、悔しいですね」と、エースとしてのファイティングポーズは取り続けた。

 六回の打席で代打を送られたため、5回5安打2失点。その5イニングすべてで走者を背負ったが、失点は初回の一発のみ。大瀬良は「走者をたくさん出しましたけど、粘り強くは投げられた」と振り返った。

 それ以上に、手応えの多いマウンドだった。昨年の春先、勝利が続いた時も「満足はなかった」と、自身のボールに疑心暗鬼だったが、今季は「やってきたものは間違ってなかった」とシーズンに臨み、本番のマウンドで実感することができた。

 球も強い。制球も抜群。この投球は「次につながっていく」と言い切った大瀬良。新井カープの“柱”がガチッと決まった。たかが1敗と笑い飛ばせばいい。

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