カープ河野佳 直球で押し込み無失点デビュー 新井監督が今後の起用に言及「初めは複数イニングで」
「広島紅白戦、白組2-3紅組」(18日、コザしんきんスタジアム)
堂々の無失点デビューだ。広島の河野佳投手(21)=大阪ガス=が紅白戦に3番手で初登板し、1回2/3を1安打2奪三振の快投。最速147キロを計測した直球で押し込む投球に「持ち味は少し出せたと思う」と力を込めた。
得点圏に走者を置いた五回1死二塁では、大盛を左飛に打ち取った。球数が予定数に達したため、続く羽月に四球を与えたところで降板。それでも回をまたいだ六回は、マクブルームを空振り三振に仕留めるなど本格派としてアピールした。
ピンチで動じない姿に目尻を下げた新井監督は、今後の起用法について言及した。「初めは複数イニングで進めていこうかなと。(先発と中継ぎの)どっちもにらみながら」
制球力もあり、自滅するタイプでない。長い回を投げる調整をしながら、今後のチーム事情に応じて、先発か中継ぎかの役割を決めていく方針だ。指揮官は「適性はどちらにもある」と信頼を寄せる。
次回は対外試合での登板になる見込み。河野は「直球の精度を上げて空振りやファウルが取れるようにしたい。追い込んだら、狙ったところで三振が取れるように変化球の精度も上げていきたい」と意気込んだ。内容と結果を示し、開幕1軍への道を真っすぐに進む。
◆河野 佳(かわの・けい)2001年8月23日生まれ。21歳。兵庫県出身。175センチ、81キロ。右投げ右打ち。投手。広陵、大阪ガスを経て2022年度ドラフト5位で広島入団。広陵では3年春にセンバツ出場。大阪ガスでは入社1年目に都市対抗デビューし、2年目の社会人日本選手権で2大会連続優勝に貢献しMVP。





