広島・新井新監督はベストタイミングの就任、長期政権を期待する 安仁屋宗八氏がエール
広島の新監督として新井貴浩氏(45)=デイリースポーツ評論家=の就任会見が12日、行われた。広島を愛し、広島に愛された新井氏の、新たな船出。これまで同氏に関わってきた球界OBや、デイリースポーツ記者らがその人となりを語り、熱いエールを送る。今回は、デイリースポーツ評論家・安仁屋宗八氏(78)だ。
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誰もが知るところだろうけど、新井と言えばがむしゃらに、泥くさく、人の3倍、4倍の練習をこなしてあそこまでの選手になった。
特に入団した時、駒大の先輩でもあった大下剛史コーチの猛練習についていったことが、その後の成長に大いに役立った。それはすごいことだと当時、感じてたね。
そうしたガッツがある一方で、先輩にも後輩にも、誰からも愛される人間、というのが新井像で、これもみんなそう思っているんじゃないかな。
だからどこかのタイミングで監督になることは不思議でも何でもない。それが来季、ということに対して「早すぎる」、「コーチ経験がない」という声も聞くけど、僕は今がベストタイミング、と言いたいね。
年齢(45歳)で言えば、古葉(竹識)さんだって30代での就任であれだけの結果を残した。ましてやチームには、ともに選手として汗を流した菊池涼や会沢らがまだ元気でやれている。互いに気持ちが分かる選手がいるというのも、今だからこそでしょう。
あとは、しっかり支えるスタッフがいてくれることが重要。選手からコーチ、コーチから監督、必要に応じては監督から球団へと、何でも相談できるのがチームとしては理想的。だからコーチの役割は非常に大事になってきます。
希望としては5年くらいはやって欲しい。球団としても、やらせる以上は最初の1年、2年は何位だろうが、十分なバックアップをして次のシーズンに備えるような形でね。長期政権を期待しますよ!



