【石原慶幸氏の眼】広島・遠藤の好投は腕を振れるカウント作ったため

 「広島4-0DeNA」(3日、マツダスタジアム)

 広島の先発・遠藤淳志投手(23)が、5月25日以来101日ぶりの4勝目を無四球でつかんだ。DeNA打線を相手に三塁を踏ませず、7回4安打無失点の快投。自身9試合ぶりの勝利はプロ通算10勝の節目星にもなった。

  ◇  ◇

 遠藤は先月27日の巨人戦でも7回2失点。そしてこの日も強力なDeNA打線を7回零封と好投した。

 腕が遅れて出てくる特徴があるため、スピード表示より打者は速く感じるのが遠藤の特性であり、それを生かすためにはまず、いかに腕を振れるカウントで投げられるか、が大切になってくる。

 そうしたストライク先行の投球を初回からできていたため、気持ちよく腕を振って直球で押し込むことができた。これによって、磯村のリードの幅も広がり、例えばフォークも多少甘くなっても打者のタイミングを外すことができた。

 その遠藤を力強く援護したのが、2点目を奪った菊池涼のバッティングだろう。

 1-0の五回1死一、三塁、フルカウントとなったところで、一走・野間とのランエンドヒットの形ができる。「何をしなければいけないか」を体現して打球を転がし、奪った2点目。周りの状況が見えた、菊池涼ならではの「さすが」と言いたくなる打席だった。

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