【安仁屋宗八氏の眼】野村は不調でも粘る姿ほしかった

 「広島1-6中日」(18日、マツダスタジアム)

 先発した広島の野村祐輔投手(33)は今季最短タイの3回4失点で降板した。デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏は「無駄な四球」とベテランを気遣いつつ奮起を促した。

  ◇  ◇

 野村の立ち上がりの失点が最後まで尾を引く試合となった。この日は会沢の内角へ要求した球が決まらず、緩い球に絞られて打ち返されるシーンが何度となく見られた。

 加えて初回は阿部、レビーラに与えた四球がその後の失点につながっており、通常、四球で崩れることがないタイプだけに、せめてこの無駄な四球を避けることができれば、ここまでの失点はなかったのではないか。

 マウンドの周囲をうろうろしたり、非常にリズムが悪く、持ち味のテンポの良さを作っていくことができなかった。それほど調子が悪かったのだろうと察するが、先発陣を複数欠く中、ベテランとして何とか我慢してほしかった。投げられる喜び、ありがたみをもっと感じて、次回に備えてほしい。

 もう一つ気になったのが坂倉の状態だ。内野安打は出たが、このところバットが振れていない。疲れもピークと見る。休ませてやるのも一つの方策ではないだろうか。

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