カープ西川 4番弾!3ボールから狙い撃ち「完璧」 痛快!ヤクルトに3連勝

 「広島6-3ヤクルト」(11日、マツダスタジアム)

 広島がヤクルトに同一カード3連勝を飾った。マツダスタジアムでのヤクルト3連戦3連勝は、2017年以来5年ぶり。勝利の立役者は西川龍馬外野手(27)だ。四回1死一、三塁で先制の7号3ランを放ち、4番として今季初本塁打。これで7日の阪神戦から4試合連続打点。頼れる中軸打者として打線をけん引する。

 あまりにも美しい放物線が、本拠地を揺らした。スタンド全体を包んだのは、うねるような歓喜。西川は貫禄十分にバットを放り投げると、夜空に向かって伸びていく打球を満足げに見つめた。勝機を近づけた、価値ある先制7号3ラン。「狙い通り真っすぐ一本に絞っていったので、完璧でした」と笑顔で感触を伝えた。

 四回1死一、三塁。サイスニードに対し3ボールとなった。相手右腕には試合前時点で今季3打数無安打。「サイスニードをあまり打っているイメージがなかった。仕留めるなら、ここしかないなと思った」。勝負どころを肌で感じ、攻めの姿勢でバットを握った。

 3ボールは、ほとんどの打者がウエイティングする場面。本人も「リスクしかない」と心得ていた。しかし「そんなにチャンスボールが来るわけではない。あっちも打ってけえへんやろなと(思っていたと思う)。僕もギリギリまで打つか迷ったけど、なかなかこんなチャンスもないし」。凡退すれば流れが相手に傾きかねない中、ワンショットで見事に仕留めてみせた。

 六回1死では内角低めのスプリットを右前に運んだ。左足を引いて片手一本で払うような、真骨頂の“曲芸打ち”に「たまたま。ちょっと(球に)刺されたので。タイミングが遅くて勝手に出た」と謙虚に振り返ったが、その後、味方は3点を追加。背番号63が攻撃の起点となった。

 同じ左打ちの秋山とは多くの時間を共有。だが、即座には質問せず「打撃練習、試合の打席を見て」と自分なりに感じることを重視するのが“西川流”。その後に打撃談義を交わし「ヒットをずっと打ち続けてきた人なので。いろいろ吸収する部分も多い」と実感を込めた。7日・阪神戦から4試合連続打点は、充実の日々を過ごしていることを物語っている。

 佐々岡監督は「3ボールからの球を一発で仕留められる、ファウルにならないところが龍馬らしい」と高度な技術に改めて目尻を下げた。「何とか上位に食い込んでいきたい」と西川。離脱していた分まで、これからもっとバットで暴れ回る。

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