広島・床田 導いた 3位再浮上 3戦3勝虎キラーが連敗止めた 自己最多に並ぶ7勝目

 力投する広島先発の床田(撮影・飯室逸平)
 お立ち台で笑顔を見せる床田(左)と野間(撮影・立川洋一郎)
 6回、床田は中前打を放つ(撮影・山口登)
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 「広島5-3阪神」(21日、マツダスタジアム)

 広島の床田寛樹投手(27)が7回4安打2失点で7勝目を手にした。これで今季の阪神戦は3戦3勝。“虎キラー”ぶりを発揮してつかんだ白星で勝利数は19年に並ぶ自己最多タイになった。チームの連敗も5で止まり3位に再浮上。左腕の力投でもぎとった1勝により、阪神戦は34年ぶりとなる開幕8連勝(1分け)となった。

 本拠地のマウンドは床田のものだった。力強く腕を振り猛虎を手玉に取った。「絶対に勝とうと思った」。勝利のグータッチでは満面の笑みがこぼれる。7回4安打無四球2失点で自己最多タイの7勝目を手繰り寄せた。

 「低めの真っすぐ、特に右のアウトローがすごく良かった。そのおかげで変化球も生きてきたかな」

 試合前から降り続いた雨の影響を感じさせない。立ち上がりからストライクを先行させる抜群の安定感があった。三回まで完全投球。初めて先頭の出塁を許した四回も近本、佐藤輝を打ち取った。

 勝負どころでの粘り強さもあった。5-0の七回だ。大山に左越え2ランを被弾。自らの失策が絡んで1死二塁とした。追撃を許せば好調阪神に押せ押せムードが生まれる場面。強い気持ちで腕を振り、傷口を広げなかった。

 今季の阪神戦は3戦3勝。“虎キラー”ぶりを発揮しチームの連敗を5で止めた。連敗ストップはこれで4度目。佐々岡監督は「本当によく投げてくれた。ストライク先行でテンポ良くね」と賛辞を惜しまなかった。

 夏は好きか?と問われると「嫌いです。野球やってるときはしんどい」と苦笑いする。苦手な季節でも結果を残し続けるため今年は自己改革に着手。筋力トレを強化するなど体力維持に努め、大瀬良には暑さ対策について教えを請うた。

 もっと高い頂に登るためだ。自己最多タイの7勝目を手にしても「2桁を目標にしているので。ここから」と言い切った。

 続けて「大瀬良さん、亜蓮(九里)さん、森下の3本柱に何とか食らい付いていく。今は勝っていますけど、本来の実力は全然違うと思う。実力的にもあの3人に追い付けるようにしたい」

 殻を破り、もっと大きな投手になるために。勝負の1年と覚悟を決めて臨むシーズンだ。

 次回登板は28日のヤクルト戦が濃厚。チームは前回対戦で3連敗を喫した。「強いですし、前回やられているので何とかやり返せるように準備したい」。頼れる左腕は力強く言葉を紡いだ。

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