石原慶幸氏「大きかった伏見の一発によるダメージ」 大瀬良に生じた「イメージのズレ」

 「広島1-4オリックス」(3日、マツダスタジアム)

 広島が対オリックスに4年越しの10連敗を喫した。先発した大瀬良大地投手(30)は19年6月5日・西武戦(メット)を最後に交流戦の勝ちがなく、自身交流戦5連敗。デイリースポーツ評論家の石原慶幸氏(42)は、二回に伏見に許した一打が「ダメージの大きい本塁打」となったと指摘した。

  ◇  ◇

 大瀬良は前回、5月27日のソフトバンク戦で打ち込まれて以来の先発、ということで注目していたが、その試合と比べると右打者へのインサイドに直球、ツーシーム系を多投する“変わり身”を見せていた。

 経験もあり、実績もあり、その上でこうした修正を施してきた大瀬良が、初回に先制点をもらって迎えた二回、2死一塁から伏見に、そのインサイド、シュート系のボールをポール際へ運ばれた。

 これは非常に厳しい球で、打った方がうまい、言い換えれば伏見自身、年に1回、2回できるかどうかというバッティングだったが、大瀬良の捉え方は違ったようだ。

 狙ったところへ投げた球が逆転本塁打となり、自分のボールに対し「なんでだろう?」と、イメージのズレを生じさせられてしまった。出はなをくじかれ、以降、ボール球が増える。苦しいカウントから失点を重ねる結果になった。この時点で1点差だったが、それ以上にダメージの大きい本塁打となってしまった。

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