広島・九里 3年ぶり交流戦白星 毎回ランナーも粘投 5回2/3を3失点
「広島6-3日本ハム」(2日、マツダスタジアム)
気迫を前面に押し出した。闘志をむき出しにして腕を振った広島・九里が、苦しみながら5回2/3を8安打7奪三振3失点で3勝目をつかみ取った。「中継ぎの抑えてくれた投手に感謝です」。頼もしい仲間に向けて言葉を紡いだ。
攻める気持ちを強く持ち、上がったマウンド。立ち上がりから直球を軸に投球を組み立てた。中村奨とは昨季完投勝利した5月19日・巨人戦以来のコンビ。毎回走者を背負ったものの、若鯉を信じ、ミットを目がけて無心で腕を振った。
今季は開幕から無四死球だった登板がない。この日の登板を前に思い出したのは前2軍監督で、現オリックス・水本ヘッドコーチの言葉だ。
「四球を出すのはフォームどうこうではなく技術不足だと言われたことがあった。言い訳で逃げるのではなく、自分と向き合えという意味で言ってくださったと思っている」
ストライクゾーンで勝負するのがスタイルだ。「初回からしっかりと強気の攻め。気合いが入った投球は見せてくれた」と佐々岡監督。原点回帰して白星を手繰り寄せた。
19年以来となる交流戦勝利で、自身の連敗も「2」で止めた。「回を投げ切れるように。1イニングでも投げられるように、しっかりやりたい」。背番号11は力強く言った。




