広島・玉村 次は勝つ! 自己最短3回KO「代えられるような投球をしている僕が悪い」
「中日4-0広島」(1日、バンテリンドーム)
悔しさを押し殺し、玉村はベンチで戦況を見つめた。難敵・柳との投げ合いだったからこそ、先に点を与えたことが悔やまれた。自己最短となる3回降板。6安打2失点に「代えられるような投球をしている僕が悪い。もっとしっかり投げないといけない」と唇をかんだ。
初回2死一、二塁は阿部をチェンジアップで見逃し三振。二回2死二塁も無失点で切り抜けたが、三回に捕まった。1死から岡林、石川昂の連打で二、三塁。続くビシエドに左前への2点適時打を浴び、四回の打席で代打を送られた。
失点した三回。石川昂には初球の外角ボール気味の直球を右翼線に運ばれ、二塁打とされた。ビシエドには1ボールから3球続けて内角低めを攻めたが、うまくさばかれた。「同じところへ投げ過ぎたかなと思う」と振り返った。許した6本の安打は「投げ切っているので相手打者の技術が上だった」。失投を痛打されたわけでない。だからこそ、球の質に目を向け「キレだったりをもっと磨いていきたい」と誓った。
佐々岡監督は次回登板について「その辺はまた考えます」と話すにとどめた。「しっかり自分の投球ができるように」と前を向いた玉村。不完全燃焼の53球を今後への糧とする。



