新井貴浩氏の視点 広島が球団タイ記録の開幕6連勝「ポイントは上本の存在」

 5回、左前へ同点適時打を放つ上本(撮影・立川洋一郎)
 開幕から6連勝に貢献したマクブルーム(中央)はナインと喜び合う(撮影・田中太一)
 5回、右前打を放つ坂倉(撮影・立川洋一郎)
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 「広島3-2阪神」(31日、マツダスタジアム)

 広島が開幕6連勝で1993年の球団記録に並んだ。この日の阪神戦は先制を許しながらも上本、マクブルームのタイムリーなどで逆転勝利。デイリースポーツ評論家・新井貴浩氏が好調カープの要因として上本の働きを挙げた。

 ポイントは上本だ。この日は五回。1点差に迫ってからの2死二塁の場面で上本が同点タイムリー。一塁が空(あ)いている状況の打席で、まずボールが2球続いて2ボールとなった。

 この時点で、上本の中では、勝負に来るのか歩かされるのかという迷いがあったと思う。ただ、阪神バッテリーが3球目で明らかなストライクへのカットボールでカウントを取りにきた。

 このことで上本が『勝負に来る』と切り替えることができ、4球目のカーブを仕留めることにつながったといえる。3ボールからのストライクで3ボール1ストライクのカウントだったら、迷いは消えなかっただろう。

 上本はタイムリーでランナーを返すだけでなく、つなぐ、出塁してチャンスメークもできる。だから1番・西川の打点も多い。チームは好調。ポイントとなっているのは8番・上本の存在だ。

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