広島・黒原 ドラ1プロ初被弾「より丁寧に投げないと」大学先輩・宮西も登板「見て吸収」

 「オープン戦、日本ハム4-2広島」(27日、タピックスタジアム名護)

 広島のドラフト1位・黒原拓未投手(22)=関学大=がオープン戦初登板し“プロ初被弾”を喫した。四回の1イニングを投げ2安打2失点。納得のいく結果ではなかったが、修正して次戦に臨むことを誓った。試合後は大学の先輩にあたる日本ハム・宮西と初対面を果たし、激励の言葉も受けた。“関学魂”を胸に3月もアピールを目指す。

 帽子をかぶり直しながら、黒原は打球の行方を見つめた。オープン戦初登板で喫した“プロ初被弾”は、今後への教訓。1回2安打2失点に「バッティングカウントで、真ん中周辺に甘い球がいってしまった」と、試合後は冷静に振り返った。

 出番は四回。先頭の難波をカウント2-1から142キロ直球で詰まらせて一飛に仕留めた。続く水野には2球目を痛打され、左中間への三塁打。田宮は一ゴロで2死までこぎつけたが、5番・今川にカウント2-1から145キロの甘い直球を完璧に捉えられた。左翼席への2ランに「少しシュート(回転)して真ん中に入った」と唇をかんだ。

 対外試合デビューとなった19日の練習試合・巨人戦では圧巻の3者連続空振り三振。この日はその時と比べ「(球の)強さはなかったと思う」と自己分析。だからこそ「より丁寧に投げないといけなかった」と自身に言い聞かせた。

 降板直後の五回表には、関学大の先輩にあたる宮西が相手のマウンドに上がった。試合後はプロ15年目の大先輩と初対面を果たして数分間、会話。黒原は「『頑張れ』というか『よろしく』と言われました」と笑顔でやり取りを明かした。

 宮西はプロ1年目から14年連続で50試合登板のパ・リーグ記録を更新中。歴代最多、通算373ホールドを誇る鉄腕は、自分が背中を追うべき存在でもある。「大学の先輩として尊敬しています。技術的なことも学べることがたくさんあると思う。いろいろ見て吸収できたら」。同じ左の中継ぎという共通点もあり“関学魂”を胸に刻んで、1年目の戦いに挑んでいく。

 佐々岡監督は投球内容に「緩急も高低も必要だし、そういう面ではまだまだね。プロの1軍でやっていくためには打たれて勉強。あす以降にどう生かすかでしょう」と背中を押した。キャンプは28日が最終日で、3月からはオープン戦が本格化する。「投げミスが出た。しっかり修正しないといけない」と誓った左腕。開幕1軍生き残りへ、次戦で変わり身を披露する。

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