思わず応援したくなる 広島・石原貴規のカメラ目線
キャンプの練習メニューが終了し、日が傾き始めたグラウンド。バットを手にした野手たちが外野へ集まり始める。居残りメンバーの若鯉が一日の締めくくりとなる素振りを行うのが慣例だ。フェンスに向き合い右打者はライトからレフトへ、左打者はその逆へ列を作って進んで行く。
ポール際で選手を待っていると、広島・石原が接近してきた。レンズを向けられた石原はカッと目を見開いてカメラ目線。ノリの良さにこちらのほおも思わず緩んでしまう。
私が広島担当のカメラマンになった20年に新戦力となった石原はいわば“同期”。個人的に彼の成長は気になる存在で、より応援をしたくなる選手の1人だ。
キャンプで流した汗が血肉となり、熾烈(しれつ)な正捕手争いを勝ち抜いてほしい。たくましさを増した姿を見たいとファン目線で期待している。(写真と文・立川洋一郎)





