広島・小園 初の2戦連発アーチかけたら4戦全勝 佐々岡監督「すごく成長」

 「阪神4-5広島」(30日、甲子園球場)

 一進一退の攻防に終止符を打った。鋭い打球が右中間へ吸い込まれるのを確認すると、表情を緩めて喜んだ。19年のルーキーイヤーの本塁打数に並ぶ決勝の4号ソロを放った広島・小園は「強いスイングができたので、いったかなと思いました」とヒーローインタビューで確かな感触を口にした。

 同点の八回1死。岩崎の142キロ直球を捉えた。昨夜はプロ入り後初めて甲子園でアーチを描いており、2戦連発。これで本塁打を記録した試合は4戦4勝と不敗神話も生まれつつある。「ホームラン打者じゃないですけど、ヒットの延長がホームランだという気持ちで自分はやっている」。長打は二の次。今は2番打者として、チーム打撃に徹することを心掛けている。

 9月上旬は苦しんだが、終盤に調子を上げた。守備でも「チームを助けられた」。九回、先頭・梅野の二遊間を破りそうなゴロに懸命に手を伸ばして好捕し、ピンチの芽を摘んだ。佐々岡監督は「途中ちょっと(調子が)落ちかけた中、レギュラーとして出続けてすごく成長している。攻守ともに良い働きをしている」と称えた。

 「最後まで気を抜かずに一戦一戦、頑張りたい」と小園。勢いに乗る若武者がチームに活気を与えていく。

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