広島わずか5安打 4戦連続1得点 松葉対策・正随プロ初3番起用実らず
「中日10-1広島」(14日、バンテリンドーム)
11安打で10得点した中日とは対照的だった。広島はわずか5安打。四回、会沢の中前適時打で奪った1点のみに終わった。佐々岡監督は「点が取れていない、つながっていないというところ。この4試合は…」と言葉を絞り出した。
苦手とする松葉対策として、正随をプロ初となる3番で起用した。好調を買って9日に1軍昇格させ、ウエスタンでの対戦経験も考慮して送り出した。だが、四回無死二塁で中飛に倒れるなど4打数無安打。気持ちが空回りし精彩を欠いた。
鈴木誠、坂倉の4、5番も無安打。ツーシームとカットボールの横の変化に加え、チェンジアップを低めに集められた。「低いところに手を出したらなかなか難しい」と朝山打撃コーチ。今季、左腕との対戦成績は1勝3敗になった。
得点力不足に陥っている。10日の阪神戦から4試合連続で1得点。この日の正随起用など対策を練っているものの、結果には結び付いていない現状がもどかしい。
4連敗で借金は再び15に膨らみ、5位・DeNAとのゲーム差は「2」に広がった。AクラスとBクラスがくっきりと分かれた今季の終盤戦。1つでも上の順位を目指すためにも15日の中日戦は負けられない。