【石原慶幸氏の眼】失投は誰にでもある 昂也はその後の気持ちの切り替えが課題

 「広島1-4阪神」(11日、マツダスタジアム)

 打線が沈黙した広島が、首位・阪神に2連敗を喫した。先発・高橋昂は五回まで粘りの投球で無失点に抑えたが、六回、マルテに痛恨の先制3ランを被弾。無死一、二塁のピンチで、カウント2-2から真ん中に入った直球をマルテに完璧にはじき返された。5回0/3を7安打3失点。一発に泣き、今季5敗目を喫した。デイリースポーツ評論家の石原慶幸氏は、高橋昂の課題を指摘した。

  ◇  ◇

 失投は誰にでもある。大事なのは、その後の投球だ。高橋昂は六回、マルテに3ランを打たれた後、大山に中前打を許し、糸原を四球で出塁させた。直後に降板。気持ちを切り替えられなかったとすれば、それが次回登板での課題になる。

 悔いが残る1球だったに違いない。ただ、点差はまだ3点。その後が踏ん張りどころだった。失点後に、結果的に四球などを与えてしまえば、本人は逃げていないと思っていても、ベンチには弱さが出始めたと見えてしまう。時間をつくるなど、冷静さを取り戻す方法を見つけたい。

 3勝目を手にした前回4日のヤクルト戦より投球は良かった。テンポは良く、球にも意図があった。六回での途中降板がもったいないと思えるほどの内容だった。

 これから1試合を投げ抜いたり、1年間先発ローテを守ったりしていこうとするためには、克服していかなければいけないところ。大きな投手になるためにも乗り越えてほしい。

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