広島・中村奨 甲子園のスターが第一歩 待望のプロ初安打に「家族のおかげ」

 「中日3-7広島」(16日、バンテリンドーム)

 広島の中村奨成捕手が「2番・左翼」でプロ初のスタメン出場を果たし、通算7打席目で待望のプロ初安打を記録した。

 先頭で迎えた五回の第3打席。フルカウントからの7球目だった。代わったばかりの鈴木から内角高めを振り抜き、左翼線へ二塁打を放った。「やっとプロとしての一歩が踏み出せたかなと思います」と喜んだ。

 佐々岡監督は「調子がいいということで上がっているわけなので、思い切って使った。四球で出塁し、初安打で得点にも絡んだ」とたたえた。

 広陵では17年夏に甲子園に出場。清原和博氏(PL学園)の1大会5本塁打を抜き、6本塁打の新記録を樹立した。かつての甲子園のスターがプロ4年目で待望の一打を放った。

 記念球はこれまで支えてくれた家族に渡す予定だ。「ここまで野球をやらせてもらえたのは家族のおかげ。常に前を向いてやっていこうと言ってもらえていた。それが支えになっていました」。感謝を胸にさらなる活躍を目指していく。

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