広島 チーム一丸で13連勝中の菅野に黒星付けた!松山&菊池涼らで意地の4得点

 4回、中前に適時打を放つ松山(撮影・金田祐二)
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 「巨人3-4広島」(13日、東京ドーム)

 赤ヘル打線が無敗の右腕に勝った!広島は攻撃陣が奮起し、開幕から13連勝中だった巨人・菅野を攻略。四回に松山竜平外野手(35)、菊池涼介内野手(30)の適時打などで主導権を完全に握った。菅野に黒星を付けたのは、2019年3月29日以来564日ぶり。投打がかみ合って3連勝を飾った波に乗ったチームが、一気にカード勝ち越しを目指す。

 本塁打のような派手さはない。それでも各自が示した粘り腰が、ボディーブローのように効いた。点が線になり、菅野をジワジワと土俵際へ追い詰めていく。無双状態の怪物右腕にチーム全員で立ち向かい、手にした価値ある会心の白星だ。

 攻撃陣に好循環をもたらしたのは4番・松山。先頭で迎えた二回は「いい反応ができた」と右翼線二塁打を放って好機を演出。続く西川の右前打で無死一、三塁となり、坂倉の二ゴロ併殺の間に本塁を踏んだ。待望の先制点。四回は無死一、二塁で「ボール気味だったけど積極的に打ちにいきました」と初球のフォークを中前へ運ぶ適時打。攻撃の起点となった。

 松山は、菅野攻略へ「とにかく積極的に打つことが一番。ボールを見るのではなくどんどん振っていく。追い込まれたら厳しい投手なので」という思考で臨んだ。その言葉通り四回の適時打は、初球を捉えての快音だ。

 さらに相手失策で1点を追加すると、2死一塁で菊池涼が右翼線に適時三塁打。「将吾くん(一走・坂倉)がよく走ってくれました」と、自身に打点を付けてくれた後輩の全力疾走をねぎらった。

 低めを捨て、ベルト付近の直球とスライダーを狙うのがミーティングでの指示。追い込まれても1、2球粘ることを各打者が体現した。菅野と対戦した広島の打者は26人。そのうち初球打ちは二回・坂倉、四回・松山、六回・小園の3人だけ。坂倉と松山の場面は得点に直結しただけに、しぶとさと積極策の両面で難敵を打ち崩した。

 朝山コーチは「ウチもずっとやられているし、どこかのチームが土を付けないといけない。簡単なことではないが、チーム一丸で引きずり降ろせた」と納得顔だ。

 12日には、石原慶が引退を発表。松山は、打てない時期に石原慶から「どんどん振っていくタイプなんだから、その良さを忘れないように」と助言されたという。思いは一つ。これからも、粘り強く戦っていく。

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