広島・宇草 プロ初タイムリー 同期の森下を強力援護 佐々岡監督は積極性評価

 宇草  5回裏が終了し、2点適時打を放った宇草は出迎えた森下(左)とタッチを交わす(撮影・立川洋一郎)
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 「広島3-0ヤクルト」(10日、マツダスタジアム)

 熱気に沸く鯉党からの拍手喝采が心地良い。自身2度目のお立ち台は、東京六大学リーグでしのぎを削った同期の森下と一緒。広島・宇草は少しはにかんだ表情を見せていた。

 森下の8勝目をアシストする貴重な追加点だった。1-0の五回、1死満塁。カウント2-0からスアレスの真ん中低めの149キロ直球を捉えた。力強くたたきつけ、一度バウンドした打球は前進守備の遊撃の頭上を越えた。中前へ2点適時打。プロ初の適時打に「暢仁(森下)が頑張って投げていたし、何とか点を取りたいと思っていた。集中できました」とニッコリ。佐々岡監督は「思い切りがいい。ドンドン振っていけるところがいい」とたたえた。

 いつかは2人で最高の景色を-。2軍にいた頃、森下に「早く(1軍に)来いよ」と言われていた。6日に1軍昇格。そして5試合目の出場で森下との“共演”が実現し「(森下が投げる)試合に出られて良かったです」と喜んだ。

 もちろん、決して満足することはない。「毎日できることを勉強しながらトライしていきたい。失敗もあると思うが、課題に向き合ってできることをやっていきたい」と意気込む背番号38がさらなる高みを目指していく。

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