広島 完封負け西勇に5戦0勝 佐々岡監督「悔しさを持って」残り50試合へ

 「阪神4-0広島」(11日、甲子園球場)

 またもやられた。広島が阪神・西勇の前に散発4安打無得点で完封負けを喫した。走者を出しながらも、3併殺などで好機をつぶして得点することができなかった。これで今季は西勇と5度対戦して0勝3敗。通算でも16試合で1勝9敗と苦手にしている。借金も「8」に膨らんだ。

 九回2死、大盛が空振り三振に倒れ、試合が終わった。三塁側ベンチには重い空気が漂った。またしても西勇から白星をもぎ取れなかった。散発4安打で無得点。右腕に今季初の完封勝利を許した。

 「何回も同じ相手にやられている。やり返す気持ちがある中で、完封をされてしまった」。試合後、佐々岡監督は厳しい表情で言葉を紡いだ。これで今季は5試合で0勝3敗。通算でも16試合で1勝9敗だ。

 得点圏に走者を進めたのは一度だけ。前回8月28日の対戦で本塁打を放った坂倉や、好相性を誇る鈴木誠に対して、きっちり対策を練られた。4番は、この日唯一の得点機だった四回2死二塁で見逃し三振に倒れるなど3打数無安打だった。朝山打撃コーチは「松山や坂倉には内角を使い、誠也には外中心。攻め方を変えてきた」と悔しさをにじませた。

 投球術でも手玉に取られた。3つの併殺打は、いずれも右打者が喫した。七回の長野、八回の堂林が併殺打に打ち取られた球種はシュート。内角へ食い込む球に苦しんだ結果だった。

 この日で70試合を終えた。先発陣は大瀬良とK・ジョンソンの2本柱が共に離脱中。救援陣も経験が少ない塹江やケムナ、島内が勝ちパターンを担い、世代交代の段階にある。

 後半戦を迎える前、指揮官は打線への期待を口にした。ただ今季、欠場1試合のみでフル回転する鈴木誠は9月に限れば打率・237。シーズン序盤でチームをけん引した堂林も9月は・200と苦しんでいる。

 コンディション不良で西川が不在。前日10日に負傷交代した会沢は、この日出場選手登録を抹消された。緊急事態だ。

 朝山コーチは「やられたら、やり返すという気持ちを持ってやっている」と力を込めた。佐々岡監督は「今いるメンバーでやるしかない。悔しさを持って、あした頑張ります」と言った。戦いは続く。残り50試合を全員で支え合って戦っていく。

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