広島・大盛 プロ初猛打賞 1番・中堅起用に応える「1軍にいることに感謝」

 7回、左前打を放つ大盛
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 「広島10-10ヤクルト」(9日、マツダスタジアム)

 縦横無尽にグラウンドを駆け回る姿がすがすがしい。2年目の広島・大盛がプロ初の猛打賞となる3安打の固め打ちで、今季2度目の1番起用に応えた。

 2点ビハインドの二回2死一、二塁。山中の初球110キロスライダーを積極果敢に狙いにいった。しぶとく右前にはじき返し、満塁にチャンスを拡大した。

 足でも魅せた。続く菊池涼が一時逆転となる3点適時二塁打を左翼線に放った際には、一塁から全力疾走。持ち味である俊足を生かして本塁へスライディングし、間一髪セーフ。逆転のホームを踏んだ。

 五回には投手への内野安打、七回にはマクガフから技ありの流し打ちで左前打を放った。試みた二盗はアウトと判定され、リクエストでも覆らず。プロ初盗塁はお預けとなったが、3日の中日戦でプロ初のスタメン出場を果たしてから、日を追うごとに輝きを放っている。

 九回2死一、二塁の一打サヨナラの場面では見逃し三振に倒れたが、「1軍にいることに感謝している。自分の出せることを出して頑張っていきたい」と意気込む若き韋駄天(いだてん)。レギュラー定着を目指していく。

 ◆大盛 穂(おおもり・みのる)1996年8月31日生まれ、24歳。大阪府出身。180センチ、71キロ。右投げ左打ち。外野手。背番号59。今季推定年俸500万円。飛龍から静岡産大を経て、2018年度育成ドラフト1位で広島入団。19年11月に支配下契約。プロ2年目の20年7月24日・DeNA戦(横浜)で初出場(代打)。

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