最下位転落の広島 Wの悲劇 大瀬良抹消 長期離脱も

 「広島5-8DeNA」(6日、マツダスタジアム)

 広島の大瀬良大地投手(29)が6日、コンディション不良のため出場選手登録を抹消された。今後はリハビリ組の3軍で調整し、1軍復帰を目指す事になった。右腕の抹消は今季2度目。前日5日のDeNA戦で3回1/39安打8失点で降板。8月29日の阪神戦に続き2戦連続でのKOだった。K・ジョンソンは7連敗を含め10戦未勝利で2軍再調整中と左右の大黒柱を欠いたチーム。ゲームも完敗で最下位に転落。暗雲が立ちこめてきた。

 衝撃が走った。大瀬良がこの日、今季2度目となる出場選手登録を抹消された。前日5日のDeNA戦で8失点と打ち込まれ4敗目を喫していた。佐々岡監督は試合後、背番号「14」についての詳細こそ明かさなかったものの、今後について問われると「3軍」と短く答えた。

 先発投手は、登板日翌日の時間をグラウンドに出てランニングなどで疲労回復に充てる。右腕はこの日の試合前練習に姿を見せる事はなかった。

 松原チーフトレーナーは「コンディション不良があったので抹消という形を取った」と説明。病院での検査については「状況は病院で確認する事は当然。これから行います」と話した。

 7月25日に今季初めて抹消された時も理由はコンディション不良だったが、今回は状態に違いがありそうだ。1軍に帯同しながら復帰マウンドを目指した前回とは異なり、チームを離れリハビリ組の3軍に合流する。病院での検査も行うだけに最短10日での復帰ではなく、長期離脱の可能性も出てきた。

 大瀬良は5日の試合後に「自分の投球ができるように、自分を見つめ直す」と悔しさをにじませていた。今季は5勝4敗、防御率4・41。8月以降は好調を持続できない登板が続いていた。

 開幕ローテ6人のうち、ローテを守り続けているのは九里と遠藤の2人のみ(森下は一度登録抹消)。開幕から10戦未勝利のK・ジョンソンは既に2軍再調整中だ。大瀬良の抹消により左右の大黒柱として期待された2人が離脱。指揮官は「そんな事は思ってもいなかった。厳しい状況だが、こうなった以上はいる者でやらないといけない」と力を込めた。

 この日は、先発した遠藤をはじめ投手陣が打ち込まれ計8失点。投壊により引き分けを挟んで3連敗となり、借金は今季最多の「9」に膨らんだ。7日の試合は台風10号の接近に伴い中止になった。折り返したシーズンは残り54試合。まずは大黒柱不在を一丸で乗り越えていかなければならない。

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