広島・長野 貫禄の一発 一時逆転の4号2ラン 主力次々戦線離脱のピンチ救う

 5回、左翼スタンドへ逆転2ランを放つ長野(撮影・立川洋一郎)
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 「広島5-8DeNA」(6日、マツダスタジアム)

 高く舞い上がった放物線が、本拠地の暗い空に彩りを加えた。高い技術と研ぎ澄まされた集中力。広島・長野が一時逆転となる4号2ランを放ち、この日一番の盛り上がりをスタンドに沸き起こした。

 ハイライトは3-4と1点を追う五回だ。先頭のピレラが死球、菊池涼の犠打で1死二塁。リズムのいい攻撃の流れにも乗った。京山の初球、内角やや高めの145キロを力強く振り抜いた。大きな弧を描いた打球は、そのまま左翼スタンド上段を直撃だ。本人は「風で切れずに、よく入ってくれました」と全く誇ることなく冷静に振り返った。

 スタンドの大歓声を背にダイヤモンドを一周。出迎えたピレラとともに、両手を高く上げる“JPポーズ”のパフォーマンス。三回表の途中から降雨による53分間の中断があった一戦。ぐずついた天候に左右されながら、試合再開を待ち望んだスタンドの鯉党を大満足させた。

 3番でのスタメンは2日の中日戦以来。8月は3本塁打に得点圏打率・364と、好調ぶりを存分に発揮してきた。チームは主力選手が次々に戦列を離れる状況に見舞われている。だからこそ、ベテランの力はますます不可欠。頼れる背番号5が、9月も加速する。

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