広島・高橋樹 背面キャッチ&投壊鎮火2回0封「修正した」1カ月ぶり1軍
「広島1-10DeNA」(5日、マツダスタジアム)
大勢がほぼ決した中でも、ベンチから義務づけられた任務を遂行した。走者を出しても決定打は許さない。この日1軍に再昇格した広島・高橋樹が2回を2安打無失点。及第点の再スタートを切った。
1-9の六回から登板。1軍登板は8月7日の阪神戦以来、約1カ月ぶり。劣勢の展開も、久々も、左腕には関係ない。先頭の梶谷に初球を右前に運ばれたが慌てない。続く桑原、ソトをいずれも直球で右飛に仕留めた。
2死から佐野の右前打で一、三塁とされたが、宮崎を144キロ直球で差し込み、遊ゴロに料理。七回も三者凡退に抑え、序盤から火の付いたDeNA打線を全力で鎮火した。
七回は“超美技”を魅せた。先頭・戸柱のライナー性の打球に体をひねりながらグラブを出し、背面キャッチ。好反応で投直に封じた。「たまたまです」と苦笑する左腕は「粘り強く投げられた」と振り返りつつ、「やっぱり左打者を抑えることは大事」と左打者への2安打を反省した。
8月8日に登録を抹消され、2軍ではフォーム矯正に注力した。「テークバックが大きくなり過ぎて、思ったところに投げられていなかった。小さくするように調整しました」と修正を図ってきた。チームは2試合連続の2桁失点で、特に中継ぎ陣の失点が目立つ現状。ブルペンの窮状を救うため、背番号46が台所を支えていく。



