「ＤｅＮＡ５－４広島」（２５日、横浜スタジアム）

　広島はサヨナラ負けで、今季初の４連勝を逃した。ヤクルトが負けたため勝てば５位浮上だったが、最下位脱出はならなかった。サヨナラ負けは今季５度目、横浜スタジアムでは３度目となった。

　先発・九里は二回、宮崎に高めスライダーを運ばれ先制２ラン。先頭打者を毎回出塁させ、４回６安打３失点、６０球で早々と降板した。佐々岡監督は被弾の場面に「１ストライクからの甘い球。あのボールを見る限り、集中力や慎重さがね…」と苦言を呈した。

　八回を託した塹江は回をまたいだ九回、サヨナラ打を浴びて今季２敗目。指揮官は「（２イニング目を）行かせたので、こっちの責任。責められない」とかばった。

　収穫は攻撃陣。松山と長野がそれぞれ適時打で気を吐いた。五回は長野が三振に倒れた際に一走・松山が一、二塁間で挟まれる間に三走・堂林が本塁に生還。今季、影を潜めていた足を絡めた攻撃で、しぶとく得点を奪った。佐々岡監督は「しっかりおいついてくれて、もうひと押しというところだったけど、こういう試合をしてくれたら」と打線の粘りを評価していた。