内角ズバズバ強気の広島DJ 「球の質が違う」虎007警戒モード
「広島春季キャンプ」(13日、沖縄)
チームの期待が膨らむ30球だった。広島の新外国人、DJ・ジョンソン投手(30)が今キャンプ2度目のフリー打撃に登板。打者6人に30球を投げて許した安打性の打球は、わずか2本という好内容で存在感を示した。
力強く投げ込まれる白球が、充実の日々を物語っていた。速球を主体に投球を組み立て、鈴木誠や長野らと対戦。「前半はコントロールが乱れたけど、修正できた。ゾーンに自分の球を投げられた」と何度も打者を押し込み、差し込んだ。
目立ったのは、要所で右打者の内角を突く強気の投球。「インコースを突かないと投手として成功しにくい」と厳しい攻めで相手をねじ伏せる。視察した阪神・太田スコアラーも「十分じゃないですか。(球速は)まだまだ速くなりそうですね。球の質が全然違う」と警戒心を強めた。
実績あるフランスアや、新入団のスコットらが名を連ねるブルペン陣の中で自身がつかもうとする居場所は勝利の方程式入り。「非常に順調に仕上がっている。自分のチームではなく、違うバッターに投げてみたい」と他球団との対戦を心待ちにした。温暖な沖縄で牙を研ぎ澄まし、シーズンに備えていく。