広島ドラ1森下 直球キレキレ!初フリー登板堂林、龍馬に全46球ストレート勝負

 日南キャンプで打撃練習に登板した広島・森下
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 「広島春季キャンプ」(8日、日南)

 広島ドラフト1位の森下暢仁投手(22)=明大=が8日、フリー打撃に初登板。佐々岡監督が熱視線を送る中、堂林、西川を相手に全球直球勝負で計46球を投げ込んだ。「まだまだ」と満足のいく投球ではなかったものの、スピンの利いた速球に大器の片りんを見せた。プロの打者との対戦で学んだことを糧にさらなるレベルアップを図っていく。

 自然と湧き起こる拍手にはファンからの大きな期待がうかがえた。日南キャンプ第2クールの2日目。快晴の中、歓声を浴びながらフリー打撃に初登板した森下は帽子を取ってマウンドに一礼した。

 まずは堂林と対峙(たいじ)。注目の初球はボールとなったが、徐々にエンジンを点火させる。23球投げ、スイングしたのは17球、ヒット性の当たりは3本に抑えた。直球オンリーながら時には詰まらせる場面も。森下の表情には余裕が見られた。

 しかし、「意識しすぎた」というのが続く西川との対戦だ。23球を投じ、16スイング中安打性は7本。内角球をうまくさばかれ、右翼へ“初被弾”も許した。プロの洗礼を浴び、悔しさをにじませたが、それでも気落ちすることなく、スピンの利いた真っすぐを内外角へ投げ込んだ。

 投げ終わると、スタンドからは温かい拍手が送られた。全球直球で2人に計46球。MAXは143キロを記録した。「いい球と悪い球がはっきりとしていた」と反省を口にした森下。それでも「プロのトップレベルと対戦することは自分にとってプラスになった」と前向きな姿勢を示した。

 熱いまなざしで黄金ルーキーを見つめた佐々岡監督は「バランスを崩さずに投げていた。上々かな。スピン量も多く、(体感速度は)スピードガン以上だったと思う」と及第点の評価を与えた。阪神の太田スコアラーも「実戦で変化球を使えば変わってきそう。申し分ない。戦力として十分。ローテに入る投手になりそうだし要警戒です」と語った。

 周囲の評価は高いが、森下は首を振る。「上体が突っ込む」などの課題を挙げ、この日の満足度については「半分半分」と率直な感想を吐露。もちろん、本来の力はこんなものではない。「まだフリー打撃だけなので実戦で抑えられれば」と巻き返しに燃えている。

 将来のエース候補として期待される背番号18。「全部が全部いい球ではなかったので、反省して次は取り組んでいきたい」と制球に磨きをかけ、次のステージに向けてさらにギアを上げていく。

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