小窪、3年ぶりアーチが先制V弾!プロ12年目が5連勝呼んだ

 「広島7-2阪神」(1日、マツダスタジアム)

 広島・小窪哲也内野手(34)が五回無死から約3年ぶりのアーチとなる先制V弾を放った。プロ12年目が口火を切って相手先発・岩田をKOし、今季3度目の5連勝。2016年8~9月以来となる球団最長タイの9カード連続勝ち越しを決め、2位・阪神と5ゲーム差に広げた。5月に月間20勝を挙げた鯉の勢いは、6月も止まらない。

 かみしめるような喜びが、お立ち台で紡いだ言葉に表れていた。小窪が先制かつ決勝の1号ソロ。「ずっとカープファンの皆さんの前で、このマツダスタジアムでまた打ちたいと思ってずっと練習してきたので良かったです」。2016年7月30日・DeNA戦(マツダ)以来のアーチが勝利を呼び込んだ。

 場面は五回先頭。カウント1-2からの4球目、岩田が投じた内角144キロ直球を仕留めた。二回1死二塁に同じ内角直球で見逃し三振。「やられているので、ある程度頭にありました」と雪辱の思いをバットに乗せた。

 懸命に走っていたところ、打球は左翼席に着弾。「手応え?あまりなかったです。打球は見ていなかった。レフトの動きを見ていたら大体分かるので」と笑顔で汗を拭った。

 今季は既に過去2年を超える31試合に出場。「(2軍で過ごした)春のキャンプからずっと出ることを目指してやってきている。いけと言われたところで全力を尽くす。とにかく出たとこ勝負」。年始には松田オーナーからも期待の声を掛けられた前選手会長は、まだまだ存在感を示し続ける意欲だ。

 プロ12年目が試合の均衡を破り、チームも勢いに乗った。2-1の六回はバティスタがソロ。小窪は1死一塁から右前打でチャンスメークし、石原が犠飛を放ったところで前回5月2日(甲子園)に7回無得点に抑えられた岩田をKO。七回も西川、田中広の適時打で試合を決定付けた。

監督も称賛

 前日は東京遠征から帰広後にナイターを戦い、この日はデーゲーム。疲労を考慮し、打撃練習のケージを普段の2カ所から1カ所にし、試合前のシートノックも行わなかった。ナインは体調を整えて臨んだ一戦で快勝の結果を残した。

 2位・阪神とは5ゲーム差に広げ、球団最長タイの9カード連続勝ち越し。緒方監督は「中盤以降の攻撃も良かった。本塁打だけではなくて、つないでタイムリーというところで」と称賛。「何とか明日、全力で勝ちにいって、頑張りたい」と小窪。2日のカード3戦目も最高の形で締め、4日からの交流戦に入る。

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