ドラ2・島内、誠也&広輔斬り!6人ピシャリ 2次キャンプ地沖縄入り確実

 「広島春季キャンプ」(10日、日南)

 広島のドラフト2位・島内颯太郎投手(22)=九州共立大=が、初めてシート打撃に登板し、猛アピールに成功した。田中広や鈴木の主力打者にも堂々の投球を演じ、打者6人に対して無安打無四球。1次キャンプ自身最後の実戦形式で存在感を示し、2次キャンプ地・沖縄行きも確実とした。

 いきなり好打者のバットに空を切らせた。島内がカウント2-2から最初の打者・田中広を、揺れながら落ちる外角低めフォークで空振り三振。「(カウント)3-2にしたくない気持ちもあって甘く入った。結果オーライ。揺れは意識してないです」と振り返ったが、ここ5年で最多の1万7000人が集まった天福球場で、鯉党の視線をくぎ付けにした。

 「(テーマは)真っすぐがプロの打者にどれだけ投げられるか、課題の変化球をどれだけ投げられるか。真っすぐが多い内容になったけど、打者を詰まらせることができた」

 そう回顧したように、最速144キロのキレのある直球主体で投球を展開。鈴木にはカウント2-0とボール先行になったが、それでも腕を振り抜き、真っ向勝負で中飛に仕留めた。昨季30本塁打をマークした鯉の主砲に対しても持ち味を発揮し、首脳陣に猛アピール。カウントを悪くする中でも打ち取る場面を何度も見せ、「すごい自信になりました」とうなずいた島内。打者6人に計20球を投げ、無安打無四球と好内容で終えた。

 5日のフリー打撃登板を経て臨んだ、この日のシート打撃初登板。バッテリーを組んだ会沢からは登板前に「緊張してるだろうけど、真っすぐ腕を振ってこいよ」と背中を押された。これまでは投球時に左足の開きが早くなる課題もあったが、この日はクリア。緒方監督は「いい球も課題もあった。これからもいいところを見せてほしい」と評価し、会沢も「あれだけ投げたのは自信にしてほしい。大したもの」と目を細めた。

 虎の007もルーキー右腕に真剣なまなざしを送った。阪神・太田スコアラーは「キレがあっていい真っすぐを投げる。現段階でこれだけ投げられたら十分」と分析。そして「これから精度も上がって真っすぐも速くなると思う。抑えられないように頑張ります」と警戒心を強くした。

 確かな収穫が残った登板で、2次キャンプ地・沖縄行きも確実とした右腕。変化球の精度などに課題もあるというが「これからブルペン、実戦でもアピールしていきたい。まずは開幕1軍」と力を込めた。見据える先へ、若鯉は一つ一つ結果を積み重ねていく。

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