九里 粘った116球 6回1失点 気迫の投球で打線爆発たぐり寄せた

 「広島7-2DeNA」(12日、マツダスタジアム)

 気迫あふれる熱投で広島・久里亜蓮投手が連敗ストップを呼び込んだ。雨が降りしきる中、6回6安打1失点。降板後は「今日は両サイドに投げきることができた。ストライク先行でいけたところが良かった」と納得顔で振り返った。

 初回から強気の投球を展開した。四回に細川のソロで先制点を許したが、その後は粘り腰だ。0-1の六回は1死満塁のピンチを招いたが、伊藤を空振り三振、続く代打・佐野も中飛に打ち取った。

 九里は六回の投球を振り返り、「ヒットから四球を続けてしまった。ランナーの出し方が悪かった」。好投の中で反省も忘れなかったが、「最後まで粘れたのは良かったと思います」とうなずいた。

 米フロリダで過ごした幼少時代はアメリカンフットボールに夢中だった。ミネソタ・バイキングスの大ファンでピーターソンに憧れた。今もアメフット鑑賞が趣味。テレビ越し闘争心あふれるプレーに刺激を受けている。

 逆境に強い。交流戦の6月17日・ソフトバンク戦(ヤフオク)では9回4失点でプロ初完投。チームの連敗を5で止め、リーグ戦再開後の快進撃につなげていた。この夜は白星こそお預けとなったが「九里がしっかりゲームを作ってくれた」と緒方監督。首脳陣の評価を挙げ、先発ローテに生き残った。

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