安部 決勝三塁打&猛打ショー 逆転!逆転!逆転!の虎3連倒で「M8」

 「広島6-4阪神」(7日、マツダスタジアム)

 広島が2位阪神との3連戦で3連勝。6連勝で2年連続CS進出を決めた。安部友裕内野手(28)が決勝打を含む4打数3安打の大暴れ。あと本塁打さえ放てばサイクル安打-という活躍で打線をけん引した。貯金は今季最多の32。ゲーム差を9・5まで広げ、優勝へのマジックナンバーを「8」とした。

 三塁に滑り込むと、雄たけびを上げて、右拳を握った。初戦でサヨナラ2ランを放った安部がこの夜もヒーローだ。ガッツポーズは「自然と出ました。うれしかったです」とニッコリ。2位阪神との3連戦で、「覇気」を容赦なく解き放った。

 2点を追う五回、今季初対決の阪神先発・秋山をついに捉えた。3番丸の右前適時打と4番松山の左犠飛で同点。なおも2死一塁で3打席目を迎えた。3球目まで球筋を見極め、追い込まれながらも、フォークを捉えた。「覇気」が乗り移った打球は中堅中谷のダイビングキャッチも及ばず、左中間を破った。

 快挙こそ逃したが、堂々と主役を張った。二回の1打席目は右前へはじき返し、四回先頭では左翼線二塁打。八回の4打席目で本塁打が出れば、サイクル安打達成だったが惜しくも空振り三振に。お立ち台で快挙達成への意識を問われると「そういうのは全く考えていなかったです。とにかく1打席1打席、“戒める”気持ちを持って打席に入りました」と、お決まりのセリフでファンを沸かせた。

 この3連戦は13打数7安打7打点、打率・538と大暴れ。前日6日には念願の「覇気Tシャツ」が発売されるなど、ペナントレース最終盤を迎えて勝負強さが際立つ。打率・314はリーグ3位に浮上。5月後半、首位打者を譲った際には、「気にしないようにしているんですけどね…どこかで意識しているのかな」と苦笑いしていたが、たくましさを増して、再び首位打者の座が見えてきた。

 プロ10年目は飛躍のシーズンだ。ベテラン新井も「安部は本当によく頑張っているよ。高卒10年目でしょ?なかなかそういう選手はいない」と奮闘ぶりに目を細める。レギュラーをつかみつつある今も、早出特打に参加。汗を流し続けた成果が実を結んでいる。

 安部のバットに導かれ、チームは2位阪神との3連戦を3連勝。今季4度目の6連勝で優勝へのマジックナンバーを「8」とした。「まだまだ厳しい戦いがある」と安部。歓喜のゴールテープを切るまで、覇気全開で突っ走る。

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