広島薮田13勝!節目の先発10勝目 癒やしは愛妻が「一目ぼれ」の愛犬

 広島・薮田和樹投手(25)が6回無失点の粘投で、今季13勝目を挙げた。先発転向後、これで節目の10勝目。ハーラートップに1差と迫り、最高勝率1位の条件もクリアした。チームは最下位ヤクルトに連勝。2位の阪神も勝ったため、ゲーム差は変わらず5・5のまま。5日に優勝マジックを再点灯させるためにも、3連勝してマツダへ帰る!

 歓喜のヒーローインタビューで薮田は反省の弁ばかりを並べた。6回112球を投げ、3安打無失点。5四球を与えながら、何とか土俵際で踏ん張った。

 「本当にギリギリのピッチングが続いていて、何とかいい試合を作りたかったけど、点を取ってくださった野手の方に感謝の気持ちでいっぱいです」

 宝刀ツーシームの精度を欠き、三者凡退は五回の1度だけ。初回からピンチの連続だったが「どれだけ四球を出してもホームは踏ませない」と粘投を展開した。最速153キロの直球にカットボールを織り交ぜ、適度に荒れながらツバメ打線を無得点に封じた。

 何としても勝ちたかった。相手の先発投手は天敵小川。これまで2度投げ合い、いずれも黒星を喫していた。「すごくやられていたので、今日こそ小川さんに勝ちたいと思っていました」。3度目の挑戦で待望の白星だ。

 マウンドで激闘を繰り広げる中、まるでぬいぐるみのような愛犬・麦の存在が最大の癒やしだ。トイプードルとマルチーズのミックス犬のマルプー。「かわいいです。癒やされます。最高です」とデレデレ。今年4月にモデルの妻・karunaとペットショップに足を運び「奥さんが一目ぼれしました」。まだ生後8カ月ほど。休日には愛犬を連れて散歩へ。愛くるしい姿から元気をもらっている。

 これで、ハーラートップに1差に迫る今季13勝目をマーク。最高勝率のタイトルの条件もクリアした。シーズン途中の先発転向で規定投球回到達は極めて難しいが、堂々とタイトル争いに参戦中だ。

 先発での10勝目となり、ローテの柱として首脳陣の期待は計算に変わりつつある。緒方監督は「6回を0点に抑えるピッチングをしてくれたから、よく頑張った」とねぎらいながら「内容的に簡単に四球を出すのは反省してほしい。紙一重で失点につながる」と指摘も忘れなかった。

 シーズン終盤の9月に入り、戦いは厳しさを増していく。猛虎の足音が聞こえ始めたが、鯉も連勝で息を吹き返した。リーグ連覇へ、薮田が投げるゲームは絶対に落とせない。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス