九里巻き返す!2カ月ぶり先発も六回途中4失点KO
「ヤクルト6-4広島」(3日、神宮球場)
肩を落とし、マウンドを降りた。5回1/3を4安打4失点。チームを勝利へと導く役割を果たせず、広島・九里亜蓮投手の表情には自分への怒りがにじんでいた。
「みんなが取ってくれた点を逆転されて申し訳ない。しっかりと抑えないといけなかった。何も言い訳にならない」
1点リードで迎えた六回。バレンティンを左翼線二塁打で出塁させると、西田の三ゴロを安部が悪送球。無死一、三塁のピンチ。なんとか抑えたかった。だが、九里は西浦の打球をはじいて同点に追いつかれ、ベンチへ下がった。
1点リードの二回にソロを被弾し、同点の三回には、先頭の投手・小川に左中間へ二塁打を許し、2死満塁からバレンティンに2点右前適時打。野手が築いたリズムをこれでもかと乱した。
6月2日のロッテ戦で2回8失点して以来となった先発。悔しさを胸に臨んだが、結果を残せず、無念の降板となった。畝投手コーチは「投手に打たれたところから始まっているし、(今後については)これから考えたい」と話した。
「しっかり反省して、次、頑張らないといけない」と九里。悔しさを糧にし、今度こそチームの力となるべく、巻き返しを誓った。





