誠也“有言実行V打”打点にこだわる
「フェニックスリーグ、広島4-2ロッテ」(11日、天福球場)
広島・鈴木誠也外野手(21)が11日、日南市の天福球場で行われた「みやざきフェニックス・リーグ」のロッテ戦に出場。決勝の2点中前適時打を放った。今季は初めて全試合1軍に帯同。その経験を生かし、この秋は来季の外野定位置確保へ技術を磨き、勝負強い打撃を身に付ける。
直球を一振りで仕留めた。鈴木誠がこの秋、テーマに掲げるのは勝負強さを身に付けること。1-2で迎えた五回2死二、三塁。一打逆転の好機で放った中前への2点適時打は、課題克服へ向けての第一歩だ。
「最近はポップフライとか打ち損じが多かった。あの打席は、それがなかった。良かったと思います」
開幕戦で「1番・右翼」として先発出場するなど、3年目で初めて1軍全試合に帯同。97試合の出場は、何ものにも代え難い財産になった。その一方で、外野の定位置を奪うまでの存在感を示すことはできなかった。
「得点圏でヒットは出てもタイムリーにはならなかった。打点にこだわっていかないといけない」。得点圏打率はチームトップの・358ながら、打点は同10番目の25打点。目指すのは走者をかえす一打だ。
打点を稼ぐための「技術が足りない」と言い切る鈴木誠。上半身主導のスイングを、今季は最後まで修正できなかった。今月26日まで12試合を戦う中で「下半身から始動してバットに力を伝える。強く低い打球を打てるようしたい」。技術向上へ強い意欲を示した。
シーズンの疲れはあるが「試合に出させてもらえることに感謝している」と力を込めた。来季へ向け、1打席も無駄にはできない。