広島打線組み替えても新井の1点だけ…
「中日8-1広島」(19日、ナゴド)
バスへと向かう通路に、重い空気が充満した。広島打線で気を吐いたのは2年ぶりに3番起用された新井ただ一人。今季チーム最少タイの3安打でわずか1得点と打線が沈黙。最下位・中日に痛い連敗だ。
五回まで1安打。二塁すら踏めなかった。0-3の六回、ようやく丸が左翼線突破の二塁打で反撃の口火を切ると、新井の右前適時打で1点を返した。しかし、それが精いっぱい。前日は新井の一発による1点だけ、そしてこの日も新井の適時打による1点だけに終わった。
丸は「あれ(二塁打)が早い回に出ていれば、重いムードになっていない。(中盤まで無得点で)後手後手になっている」と苦しいチーム状況を代弁。緒方監督も「先制点を取らないとペースを握られる。1巡目から集中して得点しないといけない」と唇をかんだ。
阪神、巨人、ヤクルトの上位球団との対戦成績は勝率5割以上だが、下位のDeNAと中日に対しては負け越している。3年連続Aクラス入り、さらには24年ぶりの優勝を目指す上で、これ以上、下位球団からの取りこぼしは許されない。
ナゴヤドームでは4連敗で、今季1勝7敗となった。3位ヤクルトとゲーム差は3に広がった。残りは37試合。「切り替えてやるだけ?それしかない」。新井の言葉がチーム全員の思いだ。





