ドラ1野間が快足V打!鯉執念の逆転星

 「広島6-5阪神」(4日、マツダ)

 反撃のノロシじゃ-。広島の野間峻祥外野手(22)が、プロ入り初の決勝打をマークした。同点に追い付いた七回1死一、三塁から、執念の二塁適時内野安打。開幕から苦戦が続いていたが、ここにきて存在感を高めつつあるドラフト1位ルーキー。阪神に競り勝って連勝。今度こそ上昇気流に乗ってみせる。

 俊足を飛ばし、一塁を駆け抜けた。三走・丸が生還し、野間は総立ちのナインから拍手を送られた。「打った瞬間、1点は入ると思った。とにかく三振しないように。強いゴロを打とうと思っていました」。笑顔で両手をたたいた。これがプロ入り初の決勝打になった。

 5-5の七回だ。ロサリオが同点打を放ち、なお1死一、三塁。途中出場の男はこの試合初めての打席でも落ち着いていた。「変化球にはついていく自信がある。前進守備なのでゲッツーはない」。追い込まれたが、安藤のフォークに食らいついた。打球は高く弾み、殊勲の二塁適時内野安打になった。

 3回までに4点を奪われる苦しい展開だったが、最後は黄金ルーキーが決めた。緒方監督は「野間はいい経験をしている。前半は失敗もあったが、いい形がどんどん出てきている。欠かせない戦力になっている」と目を細めた。

 これで後半戦は12試合で23打数9安打3打点、打率・391。5月中旬から打席数が激減していたが、結果が出てきた。「調子がいい悪いではない。チャンスは少ない。しっかり準備して、集中して打席に入れている」とうなずいた。

 野間は代走としては赤松から、代打としては小窪から助言を受けてきた。「先輩からたくさんのことを勉強できている。準備をして自分が出場する場面が分かるようになった」。勢いに身を任せた序盤戦にはない、確かな地力がついてきた。

 4月25日・阪神戦(マツダ)以来、今季3度目のお立ち台。満員の鯉党に「これからも必死にやっていきます」と誓った。俊足巧打で強肩の外野手。指揮官が若手時代につけた背番号「37」の存在感が、日に日に増している。

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