野間12球団ルーキー最速プロ1号!

 「広島5-0中日」(19日、マツダ)

 広島のドラフト1位・野間峻祥外野手(22)=中部学院大=がプロ初アーチをかっ飛ばした。2点リードの八回、右翼席へソロ本塁打。開幕から17試合、54打席目での1号は12球団の新人の中で最速だ。さらに鈴木誠也外野手(20)のダメ押し2ランも出て、中日に勝ち越した。決定力不足の悩みを吹き飛ばす快勝劇。この勢いで緒方鯉は21日からの巨人2連戦(前橋、宇都宮)に臨む。

 全速力で二塁ベースを回った。三塁手前でボールの行方を確認すると、野間は両手をたたいて喜びを爆発させた。ベンチに帰ると丸に、菊池に手洗い祝福を受けた。出場17試合、54打席目で12球団の新人最速1号。記念すべき一打は、記録にも残る1本になった。

 「初ホームランとかじゃなく、3点目につながったことがうれしかった」。興奮気味に振り返ったのは八回、1死の場面だ。六回から代走で途中出場し、迎えたこの日の初打席。同じく新人の浜田智に対し、1-1からの3球目。内寄りの137キロ直球を狙った。

 ライナー性の打球は失速することなく、そのままライトスタンドに到達。勝負を決定付ける一発となった。浜田智には大学の神宮大会や2軍戦を通じ、これで5打数5安打。「左投手というのは気にならなかった。うまく反応できた」と、納得の表情で振り返った。

 開幕を目前に控えた3月24日。野間は「初めて」監督室に呼ばれた。「どうだ?」から始まった2人だけの会話。打撃で結果が出ない中で、指揮官は諭すように語りかけた。

 「1年間は細かいことを気にするな。自分の持っているポテンシャルで勝負しろ。欠点が見つかったら、秋からやり直せばいい」

 この言葉で野間は「気持ちが楽になりました」と言う。

 緒方監督は「あと5年もすれば2人は1億円プレーヤーになっているだろう」と話す。2人とは野間と鈴木誠。開幕から1度も2軍に落とすことなく、使い続けるのは、将来を担う逸材だと確信しているからだ。

 初めて立った本拠地のお立ち台。言葉をかみながらも、最後は力強い言葉で締めた。「連勝できるように。応援よろしくお願いします!!」。チームは下位に低迷も、まだ18試合目。若い力が巻き返しの原動力になる。

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