黒田がマエケンが!悩める大瀬良に金言

 広島の黒田博樹投手(40)が25日、悩める大瀬良大地投手(24)にエールを送った。セットアッパー転向後、4試合中3試合で失点。黒田が先発した23日の阪神戦(長野)を含め、2試合で先発の勝ちを消したが「経験をプラスにしてほしい」と持論を語った。首脳陣は今後も勝ち試合で起用する方針。エース前田健太投手(27)も技術的な助言を送るなど、チーム一丸で2年目右腕の再生を支える。

 粘りの戦いを続けるチームの中で、大瀬良が1人もがいている。中継ぎ転向後、4試合の登板中3試合で失点。うち2試合で先発の勝ちを消した。23日の阪神戦では1点リードの八回に登板。3失点で逆転を許した。先発だった黒田はこの日、熱い言葉で背中を押した。

 「試合後に『すみません』と言われたけど、謝らなくても全然いい、と。一生懸命に投げた結果。また助けてもらうこともある」

 プロ19年で中継ぎ登板は28試合。大半は入団初期で「僕はやったことがない。経験した人にしか分からない」と前置きした上で、同じ投手として、先輩として心情を察する。「勝ちが消える経験はたくさんしているので。リベラ(元ヤンキースで通算652S)にもたくさん消されましたから」。自身の経験を踏まえながら、気にするな-と笑い飛ばした。

 エース前田も「こればかりは自分で解決するしか」と話しながら、配置転換の難しさに理解を示した。「先発でも八回、九回のマウンドは別物。すごく重圧がある。そこで投げるというのは、また違ったプレッシャーです」。自主トレを共にして、普段はキャッチボール相手。転向直後には助言したことを明かした。

 「僕も1イニングを投げろと言われたら、球速を上げたり、全力になりがちだけど多分そうじゃない。先発と同じように1イニングというより、1人ずつ打者を抑えること。そこは間違えないように、という話はしました」

 首脳陣は今後も勝ち試合で起用する方針。畝投手コーチは「投げてもらわないと。自信を持って投げる機会をつくってやりたい」と説明した。「チームのためと思って投げて欲しい。彼のこれからの長い野球人生で、経験をプラスにしてくれたら」と黒田。誰もがその力、潜在能力を認めるからこそ、熱い言葉が並ぶ。浮上へ大瀬良の力を必要としている。

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