鯉新助っ人シアーホルツ 緊急1軍昇格

 「広島2-3中日」(18日、マツダ)

 広島の新外国人、ネイト・シアーホルツ外野手(31)=前レンジャーズ傘下3A=が19日に1軍昇格することが18日、決まった。当初は21日・巨人戦(前橋)から合流予定だったが、打線が決定打を欠いて延長十一回で惜敗した中日戦後、緒方孝市監督(46)が緊急昇格を決断した。延長戦はこれで6戦全敗。球団の外国人選手の初年度年俸として史上最高額の助っ人には、起爆剤の期待がかかる。

 もう、待っていられない。不振を極める攻撃陣には、新たな起爆剤が必要だ。緒方監督が救世主に指名したのは、新外国人のシアーホルツ。当初は19日までウエスタン・阪神戦(鳴尾浜)に出場し、21日・巨人戦(前橋)から1軍合流予定だったが、前倒しで19日に緊急昇格させることが決まった。

 延長十一回で惜敗した中日戦後、スタッフミーティングを終えた指揮官は、19日のシアーホルツ昇格を問われ、「そういう形になる」と明言した。

 打線は危機的な状況だ。0-1の五回は、田中の右線二塁打で無死二塁としたが、梵が遊ゴロ、野間も左飛に倒れるなど無得点に終わった。新井の左前適時打で1-1の同点とした六回も、なお2死一、三塁で梵が空振り三振。2-2と再び追いついた七回はなお2死三塁で菊池が凡退。延長十一回も1死一、三塁であと1本が出なかった。

 9安打でわずか2得点。またしても1点差で競り負け、これで今季の延長戦は6戦全敗だ。借金も再び「5」に戻った。試合前練習では緒方監督の発案で、通常2カ所での打撃練習を1カ所で行った。「センター返しを意識して、より1球に集中するのが狙い」と永田総合コーチ。得点力不足解消に向け、試合を想定した策を講じたが、すぐには結果に結びつかなかった。

 シアーホルツはこの日、ウエスタン・阪神戦で六回にドラフト1位・横山(新日鉄住金鹿島)から中前打を放った。17日は榎田から右前打をマークしており、2試合連続で左投手から結果を出した。19日は左腕バルデスが先発予定だが、左を苦にしないだけに、昇格後即先発出場の可能性も十分にある。

 投手陣が踏ん張る今、勝ち星を1つでも手にしたい。緒方鯉を救うため、メジャー通算52本塁打の助っ人砲が大きな期待とともにマツダスタジアムの土を踏む。

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