堂林収穫2安打!変化球にも見事に対応

 「広島紅白戦、白組3-3紅組」(10日、天福)

 広島・堂林翔太内野手(23)が、初の紅白戦で2安打を放った。キャンプ初日から打撃状態が上向かず苦しんできたが、復調への兆しが見えた収穫のある1日となった。

 決して会心の当たりではない。それでも左前に弾んだ打球に手応えがあった。初回2死二塁。九里の初球、高めのカーブを捉えた。「当たりはどうであれ振れたのが収穫。自分のタイミングで間が取れ反応できた」。直球を待ちながら甘くなった変化球に自然とバットが出た。

 キャンプ初日から思い描くものと程遠い打撃が続いていた。「打席の中で受けていた」。直球に差し込まれ、変化球には体が動かなかった。

 転機は8日のシート打撃だ。7日のシート打撃が振るわず、本来はメンバー外だった翌日の参加を緒方監督が決めた。「実戦に近い球を打てた。ありがたかった」。数多く“生きた球”と対峙(たいじ)しながら、タイミングや間の取り方の修正を図った。

緒方監督笑顔

 四回には直球を振り抜き左前打を放った。緒方監督は「2本打って気分的に変わると思う」と目尻を下げた。

 「紅白戦後の打撃練習でもスムーズにバットが出た。こういうのかな、というのがあった。続けていくことが大事」。11日も紅白戦が行われる。手に残る感触を、さらに確実なものにする。

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