堂林、打率アップへ“内川打法”習得へ

 広島・堂林翔太内野手(23)が11日、「内川打法」の習得に励んでいることを明かした。広島県廿日市の大野練習場で行ったティー打撃では、ソフトバンク・内川聖一外野手(32)を参考に「詰まってもライト前に落とす」意識付けを徹底した。勝負の6年目。首位打者に2度輝き、7年連続打率3割を誇る好打者を目標に、打率、飛距離の向上を狙う。

 黙々と1球、1球、確かめながら打った。約8メートルの距離から山なりのボールを、右方向に打ち返す打撃練習。堂林は内角球も中堅から右方向に流した。「シュート回転させてセンターに」。言葉でも反復しながら、特異なスイングに終始した。

 「ボールを点ではなく、線で捉えるイメージ。バットにボールが当たる幅が広がれば、内川さんのように、詰まってもライト前に打球が落ちるので」。堂林が練習の意図を詳しく解説した。

 これまでは「上から叩くものだと思ってた」とダウンスイングを基本としていた。だが、今オフは意識を大幅に改革。かつてソフトバンク・内川から受けた「詰まった打ち方をした方がいい」という助言を実践している。

 置きティーのボールを左手、右手と片手で順に打ち、左足を地面につけない右足1本立ちでもスイング。さらに置きティーの位置を体の正面、右足、さらに後方と徐々に後ろにずらしていった。

 「打つ幅を広げる」ことで、タイミングがずれても打球が前に飛ぶ。「三振も減るはず」と効果に期待を寄せた。

 「ヒット数を増やす確率を高めることと、ヒットゾーンを増やす」ためにテニスラケットを使ったスイングやスカッシュも練習に組み入れた。右方向への打球は一級品だけに、「内川打法」を習得することで、昨季の打率・246からの飛躍を狙う。さらに「飛ばそうとしなくても飛ぶ打ち方になる」と、飛距離アップへの一助とする考えだ。

 今オフは大リーグ・ナショナルズでトレーナー経験があり、黒田らも師事した高島誠氏と専属契約。体の使い方を一から見直した。「あとは数字、結果ですね。僕は2月1日からヨーイドンでアピールする立場。とにかく結果を残したい」と堂林。誓うは三塁の定位置奪取。新たな姿で激しい争奪戦を勝ち抜く。

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