堂林“侍になれ”稲葉コーチが猛エール

 「広島春季キャンプ」(4日、日南)

 広島の堂林翔太内野手(23)が、昨年11月に侍ジャパンの打撃コーチを務めた日本ハムのスポーツ・コミュニティー・オフィサー(SCO)稲葉篤紀氏(42)から激励を受けた。母校・中京大中京の大先輩は、チームでの三塁定位置獲得を条件に「2017年を目指してほしい」と、WBC日本代表入りへ猛エールを送った。

 「憧れた」大先輩の熱視線を浴びながら、堂林は一心不乱にバットを振った。黙々と77スイング。柵越えも連発した。打撃ケージの真横から見守った稲葉氏は「いいバッティングをしていますね」とうなずいた。

 昨季限りで現役を引退した稲葉氏は、日本ハムのSCOに就任。昨年11月には侍ジャパンの打撃コーチを務めた。この日は野球評論家として、堂林にインタビュー取材で訪問。気に掛けていた高校の後輩に、2000本安打の極意を伝授した。

 「速い真っすぐを打ったらどうだ、とアドバイスをしたんです。ジャイアンツは160キロのマシンを打っている。バッティングは速い真っすぐを打つのが一番難しいですから」

 堂林は昨秋から打撃フォームを改良。ボールを点ではなく線で捉えるイメージで、レベルスイングに重点的な意識を置く。同氏は評価する一方で、バットが下から出る悪癖を指摘。「速い球を打つには下からは打てない。ちょうど彼にとってはいい練習になる」と、改善方法を助言した。

 堂林は12年に侍ジャパンに選ばれた。若手主体だったとはいえ、潜在能力は誰もが認める。同氏は「まずはカープでレギュラーを」と前置きした上で、将来的に代表入りを期待。「(WBCが開催される)2017年まで時間がある。そこを目指してやってほしいですね」と猛エールを送った。

 稲葉氏の言葉は堂林の胸にも熱く響いた。同氏の助言はオフから、取り組んでいる打撃論と一致。練習方法や姿勢を評価され「稲葉さんに後押ししてもらった感じ。続けていこうという気持ちになった」と笑顔を見せた。

 プロ6年目、23歳。打撃に加え、守備、走塁でも猛アピール中。三塁の定位置獲りを強く誓う。「自分が獲るんだ、という気持ちだけでキャンプに臨んでいる」と堂林。大先輩の金言を力に変え、争奪戦を勝ち抜く決意だ。

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