マエケン、さらなる進化へ肉体鋼化計画

 広島のリハビリキャンプが17日、大分県の由布市内でスタートした。6年連続の参加となった前田健太投手(25)は、来年2月のキャンプまでに“鋼のボディー”をつくり上げるプランを打ち明けた。海外自主トレは行わず、国内でじっくりと、11年オフから本格的に取り組むウエートトレで肉体強化に励む。

 前田の今オフのテーマは明確だ。「プロに入ってからパワーが必要だと感じてきた。ウエートの強度を上げて体を大きく強くしていきたい」とさらに強じんな肉体を構築することへの意欲を示した。

 11年オフ、体重増で活躍したダルビッシュ(現レンジャース)を参考に、体重増加を決意。本格的にウエートトレを開始した。当時の体重は78キロ。太らない体質に悩まされていたが、筋力アップに成功。現在は人生最重量の81キロを手に入れた。

 成果は球速に現れた。8月27日のDeNA戦(マツダ)で、自己最速の153キロを記録。沢村賞に輝いた10年にマークした152キロを更新した。1年を通しても「勝負どころで140キロ後半のスピードが出た」と全体的なアップにつながった。

 昨オフは3月のWBC参加を見据え、ハワイで自主トレを行うなど急ピッチで調整を進めた。今オフは国内で土台づくりに専念できる。都内のジムや広島を拠点として汗を流す。

 この日はまず、由布院の温泉につかって1年間の疲れを取った。

 今季は15勝7敗。防御率2・10で2年連続での最優秀防御率のタイトルを獲得した。それでも「まだ発展途上。もう1つ上のレベルにいけるようにしたい」。エースの向上心が尽きることはない。

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