どうしたバリ2戦連続KO…9敗目
「広島1-6DeNA」(30日、マツダ)
球がキレてないっすよ…。始球式を行った大の鯉党・長州力の勝利への願いも届かなかった。広島の先発・バリントンが5回1/3、11安打を浴び、6失点でKOされた。
初回2死一塁、ブランコの三塁線への打球を堂林が捕れず、左翼・ルイスもまずい守備であっさり先制を許した。
その後もリズムに乗れなかった。二回に投手の須田に適時打を許すと、三回には多村に被弾。「単調になった」と本来の球のキレは欠いていた。
1‐3の六回は鶴岡に適時二塁打を浴び、またも須田に適時打。たまらず野村監督は降板を告げた。前回24日の巨人戦(東京ドーム)での4回5失点に続き試合をつくれず、リーグワースト9敗目。前半戦2・88だった防御率は2試合で3・30まで急落した。
「前回に比べればいい球は行っていた。制球も前回よりは良かった。ただ決めるところで決めないと。区切りを付けて修正しないといけない。ミスを少なく、しっかり自分の仕事をしたい」。登板後は前を向いた。
3位・DeNAに計17安打を浴び、2・5ゲーム差に突き放された。7月の負け越しも決まり、これで3カ月連続の月間負け越しとなった。
ローテについては、当面外れることはなさそうだ。ただ、野村監督は「先発は考えている。外国人枠の問題もある」と話し、2軍で好投するソコロビッチの名前も挙げた。このまま修正できなければ、開幕投手といえども安泰ではない。
