航空石川 震災後初めて地元で練習 中村監督「感謝して、人間的に成長してほしい」

 能登半島地震で石川県輪島市の校舎が被害を受けた日本航空石川の野球部が15日、同市のグラウンドに部員42人が集まり、地震後初めて地元で練習を行った。3月の選抜大会後の練習再開で、27日初戦の春季石川県大会に備える。中村隆監督は「帰る場所があることに感謝して、人間的に成長してほしい」と部員に語りかけた。

 新学期開始のこの日は、午前中にオンライン授業を受け、午後からノックなどで汗を流した。校内では一部で断水が続き、地割れなど地震の爪痕も残る。部員は被災地への支援拠点として場所を提供する校舎や寮で、支援活動を行う総務省職員と共同生活を送る。宝田一慧主将(3年)は「環境に感謝しつつ、春季大会に向けてしっかり調整したい」と意気込んだ。

 新入生を含む残りの部員約50人は、東京都青梅市の大学施設で21日以降に練習を始める予定。

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