被災の日本航空石川 監督も涙「監督の差で負けてしまった」「申し訳ない」九回好守も攻撃ではあと一本出ず 惜敗に選手は号泣

 「選抜高校野球・1回戦、常総学院1-0日本航空石川」(25日、甲子園球場)

 日本航空石川が惜敗し、初戦敗退となった。

 力投した先発・猶明だったが、六回先頭に四球を与えると、ボーク、犠打、犠飛と無安打で先制を許した。この1点のみに抑え、2番手・長井、蜂谷も無失点リリーフ。九回1死一、二塁のピンチでは遊撃手・北岡の好守でだが、この1点が重くのしかかった。

 一歩及ばず、試合終了後に号泣する選手の姿も。中村監督は「悔しいです。選手はよく頑張ったと思います。ロースコアでいきたいと思っていた。投手の猶明がよく投げてくれた」とうなずいた。一方で九回は1死一、三塁の絶好機を作ったが、遊ゴロ併殺で試合終了となり「チャンスで点を取れなかったのは監督の差。監督の差で負けさせてしまったと思います。勝たせてやれなくて申し訳ない」と目に涙を浮かべた。

 能登半島地震で石川県輪島市の校舎が甚大な被害を受け、地震後に系列校のある山梨県内に拠点を移して練習。天候不良のため2日順延を経て、常総学院との初戦に臨んでいた。

 グラウンドを去る際にも大きな拍手を浴び、指揮官は「スタンドの拍手を聞いて、非常に温かい気持ちになった。思い通りの練習ができなかったが、今までのことを思い出し、背中を押され、温かい気持ちになりました」と実感を込めた。

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