オリックス、福良監督に続投要請 吉田正、山本ら主力に育成 現在Bクラスも手腕評価

 オリックスが福良淳一監督(58)に対し来季の続投を要請していたことが6日、分かった。就任3年目の今季は交流戦でパ・リーグトップの勝率を残すなど上位争いを繰り広げたが、相次ぐ主力の故障離脱により失速。現在はBクラスにとどまっているものの、球団はその手腕を高く評価している。福良監督はシーズン中ということもあり返事を保留しているもようだ。

 常勝球団の再建を目指すフロントが選択したのは、福良監督の続投だった。

 福良監督は2015年に当時の森脇監督の休養を受けて代行監督に就任した。16年からは正式に監督としてチームを率いたが6位。昨季も4位に終わった。就任3年目の今季は「期するところはあります。結果を求められる世界ですから」と不退転の決意を口にして臨んだ。1996年以来の優勝を目指したが、現在は3位・日本ハムから大きく引き離されてのBクラスにとどまっている。

 湊球団社長は以前より「われわれは長期のスパンで考えている」と話しており、順位だけで判断するつもりはない。今季はシーズン序盤からロメロ、T-岡田、中島、小谷野と主力打者が故障。終盤には金子、アルバース、田嶋、ディクソンと4人の先発ローテ投手の離脱が低迷要因と分析した。

 高卒2年目の山本をセットアッパーに抜てきするなど投手力を整備。リーグ屈指の投手陣へと作り上げた手腕を高く評価している。野手も3年目の吉田正を主力打者に育て上げたのをはじめ、ルーキー福田、大城らを適所で起用するなど着実にチーム力アップに導いてきたと判断した。

 低迷脱出への重責。福良監督が続投要請に応えて来季も指揮を執るかどうか、その答えが待たれる。

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