侍ジャパン女子、阪神・木戸本部部長がヘッドコーチ就任
NPBエンタープライズは2日、来年開催予定の「第8回WBSC女子野球ワールドカップ」に出場する侍ジャパン女子代表(愛称・マドンナジャパン 橘田恵監督)に、阪神・木戸克彦球団本部部長(56)がヘッドコーチとして就任するなど、新たにコーチ3人が就任すると発表した。木戸氏は球団業務をこなしながら、W杯5連覇中の女子代表チームの強化に携わる。
その他には早大、大阪ガスで活躍した猪坂彰宏氏(35)、フル代表では長年、主将として女子代表を引っ張ってきた志村亜貴子(34)=アサヒトラスト=もコーチに就任した。
今春、女子代表監督に就任した橘田氏は、9月にU-18で戦った「第1回BFA女子野球アジアカップ」(香港)で優勝。世界最強の系譜を引き継いだ。橘田監督は「以前より、選手たちは“できること”が増えてきた」とレベル向上を実感。この流れを加速させるために、捕手出身指導者の必要性に至った。
「バッテリーに、高いレベルの技術、考え方を仕込んでいただき、代表チームを強くするだけじゃなく、彼女らが自分のチームに持ち帰って、女子野球全体のレベルを上げてほしいと考えていた」と橘田監督。そこで浮上したのが木戸氏だ。
橘田監督が普段指揮を執る履正社高校などが参加する関西女子硬式野球リーグ(通称ラッキーリーグ)を阪神球団が後援している縁もあり「サポートの中で実際に見てもらい、助言もいただいていた」という同監督の発案が実現した形となる。
侍ジャパン女子代表選考方法は、一次審査となる書類選考の応募方法が11日(水)行こうに、全日本女子野球連盟の公式サイトで発表。書類選考合格者による二次審査(トライアウト)が、関東と関西で実施される。
また、侍ジャパン女子代表はさらにフル代表とU-18を分け、U-18の監督には福知山成美女子硬式野球部・長野恵利子監督(43)が就任することも決定している。