大谷、大暴れ 侍野手初スタメンで4の2!3得点

 「侍ジャパン強化試合、日本11-4メキシコ」(11日、東京ドーム)

 野球日本代表「侍ジャパン」が強化試合第2戦でメキシコと対戦し、11点を奪い快勝した。「3番・DH」で代表では初めて野手で先発出場した日本ハム・大谷翔平投手(22)が、初回に代表初安打となる左翼線二塁打。五回には二盗も決めるなど、4打数2安打3得点と起用に応えた。日本は12、13日にオランダと対戦する。

 侍野手スタメンデビューで大谷が躍動した。「3番・DH」で出場し、初安打を含む2安打。代表初盗塁を決め3得点とダイヤモンドを駆け回った好走塁で勝利に貢献した二刀流は「今日のような日本らしい野球をやれば勝てる。ヒットが出なくても得点できるのが野球」と胸を張った。

 初回から打者大谷の魅力を存分に見せつけた。2死からロドリゲスのカーブを左翼線二塁打。代表“初安打”を放ち、シーズン中も3、4番でコンビを組む中田の右線適時二塁打で先制のホームを踏んだ。

 五回には一塁内野安打で出塁後、内川への3球目に二盗を試み初盗塁。「グリーンライトで、いけそうだったのでいきました」。1死三塁となり、筒香の一ゴロの間に好走塁で本塁へスライディング。「ゴロゴーだったのでいいスタートを切ろうと」。敵将のゴンザレス監督を「彼のスピードには非常に驚いた。走ってる姿を見て驚いた」と脱帽させた。

 常に全力プレー。その姿勢は侍でも変わらない。日本シリーズ第4戦で走塁中、右足首を軽くひねった。万全ではなく試合中、首脳陣から状態を問われても退かない。「短期間でよくなるものではない。100%できるよう一生懸命やる」と大谷は言う。

 九回にはメジャー84セーブのジャイアンツの守護神ロモと対戦し右飛もスタンドを沸かせた。「できることをしっかり出せたら」。スタンドを沸かせた大谷。打撃と足。WBC本戦は攻撃でも大きな戦力になる。

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